子供に習い事をはじめさせてみようとネットで検索していると「子供の習い事は意味がない」なんて見出しの記事をたくさん目にすると思います。
水泳、英会話、ピアノなど、子供たちに人気の習い事も本当に意味がないのでしょうか?
習い事には、色々な環境が求められ、子供だけではなく親も柔軟に対応していかなければなりません。
上手な環境づくりさえできれば、子供が習い事で得られるメリットは、たくさんあるんです。
そこで今回は、子供の習い事が意味のないものになる理由と、知っておくべき本当のメリットを紹介します。
この記事が、本当に子供の習い事に意味はないなのか?と心配していた親御さんの、お役に立てればと思います。
子供の習い事が意味ないものになる理由
子供の習い事って意味がないって、みなさんはどう思いますか?
きっと習い事が意味のないものになってしまうには、理由があるはずです。
しっかりと子供の様子を観察しつつ、意味のないものになる理由が何なのか、考えていきましょう。
親の過剰な期待
子供の習い事に親御さんの期待はつきものです。
例えば、スイミングスクールに通った場合には「今度の水泳大会では、1位になって欲しい」「水泳を習っているんだから、体育の成績がアップして欲しい」など、習い事の期間が長くなるほど、親御さんの期待は大きくなるものです。
でもその期待って、子供にとっては凄いプレッシャーになり、いつの間にか子供が習い事を嫌がる原因になってしまう可能性があります。
パパとママが喜ぶから、本当は辞めたいけど口にできないなんてことも……。
こうなってしまうと子供は大きなストレスを抱えてしまい、何のために習い事をしているのか、意味のないものになってしまうのです。
習い事を楽しんでいない
子供にとって習い事を楽しむことができないのは、とても辛いものです。
楽しくないものを無理やりやらされていると感じてしまうと、本来習い事で得られる良さが、子供にうまく伝わらなくなってしまうでしょう。
また、やらされている気持ちが強くなると、それだけで習い事に意欲がなくなり、楽しい気持ちとはほど遠くなってしまうのです。
親の顔色をうかがい、「楽しくない」「行きたくない」と思いながら習い事に通っているのであれば、その習い事は意味のないものになっているかもしれません。
複数の習い事をしている
近年、子供の習い事、事情に目を向けると沢山の習い事が増えていることもあってか、複数の習い事をさせている家庭も少なくありません。
日々の習い事をこなしていくには、友達と遊ぶ時間が限られてしまい、本来遊びを通して得られる、感性や創造性が乏しくなってしまいます。
子供にとって遊びの時間はとても大事な時間であり、習い事で抱えるストレスを発散できる大切な時間でもあるのです。
遊びの時間も取り入れ、子供の習い事に対する意欲が増すように、環境を見直してあげるのも親の役割ではないでしょうか。
知っておくべき本当のメリット
子供の習い事が意味のないものになってしまう理由をお話ししましたが、習い事させるのって大変そうだし、どうしようかなぁと思ったりしていませんか?
もちろん、子育てというのは、親も不安になってしまう事が沢山あります。
でもそこは、子供のために踏ん張ってみましょう!
子供が習い事を楽しむことができれば、自然にやる気も出てくるので、習い事で得られるメリットが沢山あるんです。
そこで、この章では、知っておくべき本当のメリットを紹介します。
達成感を感じて成長していく
どんな習い事に通っていても、必ず達成感を感じる時があると思います。
例えば、スイミングスクールに通った場合には「息継ぎが上手にできた」「25mを足をつけないで泳ぎきれた」など、子供が達成感を感じるシーンってよくありますよね。
子供の達成感は、成長するうえでの最高のエネルギー源です。
なので、どんな些細なことでもパパやママに褒められると、子供は達成感を感じることができるのです。
このような達成感を積み上げていくことは、子供にとって大きな自信につながっていきます。
自信がつけば、自分は「頑張れば上手になれる」とやる気スイッチもONになり、沢山のメリットを得られることでしょう。
協調性や社会性が養われる
子供の習い事では、同じ年代の子供たちと関わることで協調性や社会性を育むことができます。
もちろん学校でも協調性を育むことはできますが、習い事では環境の違う学校の生徒との関係もあることから、どんな時でも適応できる協調性や社会性を養うことが期待できます。
仲間と同じ目標を達成するために、意見の交換をし合い、いつも協力し合うことで、これから自分が成長するために必要な協調性や社会性を学んでいくのです。
仲間が増える
とても単純なことですが、習い事をすることで自分の学校以外の仲間が増えます。
もちろん子供だけではなく、親も増えていくことでしょう。
実はこれってとても大事なことなんです!
子供のことを相談しあえる仲間が増えれば、お互いに為になる情報をたくさんストックしていくことができるのです。
今まで知らなかった新しい情報は、子供と親にも意味のあるものになるでしょう。
体験をもとに
筆者には、大学3年生と高校3年生の息子がいます。
長男が小学2年生、次男が年中のときから、『空道』という着衣総合格闘技を習っていました。
2人ともメキメキと実力をつけ、全国大会でも上位に入るまで成長しました。
『空道』は、少年部のルールでは顔面へのパンチは禁止されていますが、パンチ・キック・投げが全て合わさった格闘技です。
特に長男は体が小さく、いつも練習で蹴られたり、投げられたりしては泣いていました。
そんな時、「泣いてばかりいたって強くなれない」「もっと頑張れ!」と。
でも本人は相当痛かったんでしょうね・・。
始めたきっかけこそ子供たちからでしたが、子供が上達するにつれ、親の期待がどんどん大きくなってしまい、子供の気持ちを見失っていたんです。
それでも子供たちは、普通では考えられないほどの努力を続けていました。
ですが、ある日の練習に送って行ったとき、中3になった長男が「もう頑張れって言わないで!」と泣きながら訴えてきました。
脳天に雷が落ちました・・
8年間も親の期待に応えようと頑張っていたんです。
なんでもっと早くに気づいてあげれなかったんだろうと、後悔したのを思い出します。
これが、子供の習い事って意味のないものになる見本です。
皆さんは、大丈夫ですか?
まとめ
ネットで検索すると大きく2つに意見が分かれますが、子供の習い事の意味は、それぞれの捉え方ひとつで考え方が変わってくると思います。
子供の将来に大きく影響する可能性があるので、しっかりと子供と向き合い、そして習い事の特徴をよく理解することが大事ではないでしょうか。
子供も親も満足な習い事にできたら嬉しいですよね。